平成23年8月6日土曜日に西山海水浴場でカヌー教室&チェアーボート体験を行いました。
今年で三回目となるカヌー教室はFEELの井上さん、チェアーボート(水陸両用車椅子)は北九環浄研の小倉さんに講師に来て頂きました。
カヌーでは蛇行を繰り返し迷走したり、オールで水をかけあったり等の光景が見られましたが、チェアーボートは座ったまま水に入り(着水時はリクライニング気味に椅子の角度が変形します)、ゆらゆらと波に身を任せている人の姿が印象に残ります。
人に支えてもらい移動する、車椅子を使う等、その人の身体状況に寄りますが、海やプールといった水に接する機会は障害を持つ人には多くはありません。今回のイベントでも海に入るのは十数年ぶりという人が何人かいました。
日常私たちが暮らす中で障がい者健常者問わず、「あともう少し身長があれば」「あともう少し手が長かったら」「あともう少し道の幅が広かったら」「あともう少し自分の考えを上手く人に伝えることができたら」と「あともう少し○○○」という事は多々あります。そんな「あともう少し○○○」を解消・緩和するツール(と言うにはこのチェアーボートは高価で稀少な品ですが)の可能性を感じました。
また来年以降もこのような体験会で更に多くの人に海を体験してもらったり、チェアーボートのような優れたツールがあることを知って欲しいと思います。
本番前に挨拶をする本間施設長と小倉さん
チェアーボートの説明中
タイヤが大きいので砂の上でも移動は楽々です
波にゆられてゆらゆらと
ロープで繋がれるとまるでカルガモの兄弟みたいになってしまいました